東京都港区立本村小学校で「気もちは変わる」について授業が行われました!
港区立本村小学校 4年2組で、みらいグロースの感情パワートレーニング「気もちは変わる」が実践されました。
当日の様子を取材させていただきましたのでお届けいたします。
■実施概要
〔日時〕
2023年11月20日(月)13時35分~14時20分(5時間目)
〔場所〕
港区立本村小学校 4年2組教室
〔授業者〕
豊田 茜 先生
〔実施内容〕
「感情トレーニング ‟気もちは変わる”」
〔授業の目的〕
感情は体の感覚としても感じ取ることができることを学びます。
感情には強さ、変化、入り混じっていることや、感情と身体の関係を学び、自分の気持ちに上手に気づき、よい方向に向かっていくきっかけをつくることができるようになります。
〔授業の目標〕
① 気持ちに強さに気づくようになる。
② 気持ちが変化していることが分かるようになる。
③ 怒った気持ちをちょっとがまんできるようになる。
■当日の様子
先生から「ちょっと落ち込んでいたけれど立ち直ったなど、日常生活で気もちが変わったことはあるかな?」と質問をされ、考える子どもたち。
「お兄ちゃんと喧嘩して負けたけど、お母さんに気にしないでと言われたとき」
「お母さんに怒られたけど、猫(ペット)の動画に癒されたとき」
「友達と喧嘩してこんなことしなければよかったなと反省している時、励まされたとき」
様々なシーンで気もちは変わるけれど、実は、気もちは自分で切り替えることができるのだと動画の中の「キングミライオン」に教えてもらいます。
気もちの特徴をつかむと、自分で気もちを切り替えることができる、というけれど、一体どうやって!?
「たぶんだけど、理由が分かれば、自分でも気もちが変えられる!」
「気もちの特徴が分かればいいのかな」
それでは、まずは気もちの「強さ」について考えてみよう、ということで、
さまざまな「怒り①②③④」の表情を見て、
「どの表情が一番怒って(悲しんで)いる?」と先生が子どもたちに問います。
子どもたちはそれぞれ、どの表情が一番怒っているのかを考えます。
「②が一番イライラしていると思う。眉毛が下向いていて口も山みたいになっているから」
「自分がイライラしている時、そういう表情をする!」
「①は怒りすぎていて口もききたくない、と考えている」
「④は大声で叫んでそう。顔も赤い。角が生えてそう!」
顔の表情に注目して考えたと思うけれど、人によって怒りの表情は違うよね?の先生の問いかけにみんな、納得したようにうなずきます。
今度は悲しい表情の画像を見ます。一番悲しんでいるように見えるのは、何番かな?
怒りと違い、悲しみの表情は、意見が分かれました。
「グループごとに話し合ってごらん」
の先生の言葉に、みんな、自分たちの考えを発表します。
そんな中で、自分の意見が変わった子どももいました。
「②は自分が情けなくなっていると思ったけれど、Bさんの話を聞いたら、①の顔が、自分が悲しい時にする表情だな、と思った」
「③は階段から落ちたとき、③は感動泣き。①は目が死んでいる」
「私は涙を我慢しちゃう。何であんなこと言っちゃったの?って頭で考えて悲しくなる。Aさんが「自分ゴト化して考えた」というのを聞いて、私も意見が変わった」
同じ気もちでも強さが違う。強さが違うと表れ方が違う、気もちの強さと感じ方は人によって違う、とキングミライオンが教えてくれると、みんな納得したようにうなずきます。
―怒りや悲しみを顔に出す人もいれば、出さない人もいる。
―自分では「面白い」と思ったことも、それを「嫌だな」と思う人もいる。
先生の「何が大事だか分かった?」の言葉に、子どもたちは「人の気もちを考える!」と声を揃えました。
次は、気もちの「強さ」について考えます。
大事なおもちゃを使われた時、自分だったらどのくらい怒るかな?
気もちの強さを「プリプリ」「イライラ」「ムカムカ」「カッカ」「ドッカーン」で表してみよう!
「最高に怒っている=ドッカーンだな!」
「ちょっと怒っている=プリプリだよね」
「僕はみんなの意見と全く違うよ!」
そう、人によって、怒りの表し方は違う。
それでは、どうすれば怒っている気もちを変えることができると思うかな、の先生の問いに対し、気もちの切り替え方法をみんなで考えていきます。
「僕はプリプリの時、水を飲む!」
「わたしはムカムカの時、しんこきゅうする!」
「ドッカ―ンの時はその場から離れる!」
切り替え方法も人それぞれ、色々あることが分かったところで、授業は終了となりました。
自分の意見だけではなく、他の人の意見を聞くことで、自分の意見や気もちも変容することを体験できた、素晴らしい授業でした!