実施時期:2024年度
実施学年・クラス:4年1組・2組・3組
港区立御成門小学校では、みらいグロースを総合的な学習の時間で年間を通して取り組んでいただきました。
●全体を通していかがでしたか?
1組:とても盛り上がりました!盛り上がりすぎて45分間で収まらない授業もありました。特に「そうぞうする力を育てる」(レッスン3考えるパワートレーニング)や、「うまく説明する」(レッスン1考えるパワートレーニング)などは、「もっと自分の言葉で言いたい!」などとかなり盛り上がりました。
2組:全般的にとてもよく、回数も12回でちょうどよいと思いました。例えば4回だと年間を通してだと短いので、継続してやれるのがよかったです。実践していくうちに「今回はこれなんだな」という流れができていきました。
3組:「感情」について、4年生でどこまで知っているか、できるか分からなかったのですが、子どもたちにとっては「落ち着く時は深呼吸すればいいじゃん」などと自然と分かるようになっていきました。盛り上がるので45分で終わりませんでした。
●みらいグロース実施後に、児童の変化はありましたか?
1組:子どもたちが「使っているな」と思ったのは「呼吸」でした。気持ちについては、誰かが感情的になった時、周りの子どもがそれに対し、うまく関われるようになったと思います。
2組:複合的に変わっていったと思います。相手の気持ちを考えたり、自分と他者との違いが学べたと思いました。自分の感情で突っ走るのではなく、相手のことを思いやったりすることが生活の中でできてきました。みらいグロースで取り入れた話題を休み時間に話して「さっきやったじゃん」などとにこやかに話していました。
3組:呼吸法と「気もちは変わる」トレーニングはよくやっていました。呼吸については何人かに響いたようです。気持ちは変わるについては、他者と自分との違いが分かったようでした。
例えば、朝起きたらしんどい気もちだけれど、学校に来れば楽しくなるよね・・・とか、感情の起伏は人により大きさや種類に違いがあるよね・・・など、自分ゴト化できるようになっていました。
●みらいグロースで学んだことを普段の指導で使用しましたか?
1組:感情的になってしまった場面で、みらいグロースの話をしました。
2組:子どもたちは自分に自信はないのかなと思っていましたが、授業の後で自信を持てるようになったと思います。道徳とみらいグロースの内容が重なっていたところもあったので、複合的な効果として、自分の良さを見つけられるようになったと思いました。
3組:みらいグロースと道徳とを重ねて、みらいグロースで使った言葉が出てきたりしました。
●小学校教育においてSELを学ぶ必要性はあると考えられますか?
1組:どの教科にも位置しない、得意でない子の比率が高い、一番大事な部分だと思います。普通の授業では教えることが難しいので必要だと考えます。
2組:今回は4年生で実施しましたが、他の学年にも必要だと思いました。
3組:子どもたちのとっては苦手な分野だな…だからこそ自分のことを話したいんだな、と思いました。自分について話すことができる時間でしたので盛り上がりました。他の時間には「自分のこと」ばかり話すことができる時間はないことに気が付きました。
●今後も授業に取り入れていきたいですか?
1組:ぜひ来年度もやりたいです。来年度も4年生で実施したらいいと思いました。
2組:ぜひ取り入れたいです。集中パワートレーニングは呼吸法が中心なので朝学習などにも良いかと思います。
3組:最初は取り入れたことがない教材だったので「どうやって進めていこう…」という感じでしたが、1回やると「こんな感じか」というペースもつかめて、残りをすんなり実践できました。